米研究者さん、深海魚を生きたまま安全に地上へ運べる容器『SubCAS』の開発に成功する

米研究者さん、深海魚を生きたまま安全に地上へ運べる容器『SubCAS』の開発に成功する

これまで以上に簡単・安全に深海魚を生きたまま捕獲することが可能に

海面下200~1000メートルの深海、中深層。このエリアはちょうど太陽光が届かなくなり始めるエリアであり、太陽光の赤い光だけが届くことから『夕暮れゾーン(twilight zone)』とも呼ばれている。

このエリアにはサンゴ礁のような生態けが存在し、多様な魚種が生息しているが、これまで人類はその水深の深さから多く研究を行うことができなかった。

しかし近年、スキューバーダイビング用品の技術開発や遠隔操作潜水艇(ROV)などの登場により夕暮れゾーンおける研究が可能となってきた。

今回、科学者らはこの深海に生息する魚を捕獲した際、水圧の変化による影響を与えることなく地上に持ち出すことのできる容器『SubCAS』を開発したという。これによって、多くの深海魚を安全に採取することが可能となるという。

カリフォルニア科学アカデミーとモンテレー湾水族館の科学者らによって開発されたこの『SubCAS』。長さは約60センチほどで、シリンダー状の形をしている。

研究者によると、深海魚を捕獲した際もっとも注意すべきことは地上に運ぶ時の水圧の変化であるという。深海魚は泳ぐ浮袋と呼ばれるほど体の多くを浮袋が占めており、水圧の変化によってそれが破裂し死んでしまうことがあるとのこと。

今回、開発された『SubCAS』は小型でありながらそれを防ぐことが可能であるという。


使い方はいたって簡単。ダイバーは透明の筒の中に魚を入れた後、それをSubCAS本体に入れるだけ。SubCAS本体の中では多くの気泡が吹き込まれ、これによって容器内の圧力が地上に移動した際にも一定に保たれるという。この容器に入れられた状態であれば魚は飛行機での移動も可能。

魚を容器から出す際は特殊な機械でゆっくりと圧力が下げられるため、魚への影響がとても小さいという。

この『SubCAS』開発にかかわる研究論文の主任著者であるBart Shepherd博士によると、この容器は既に2014年ごろから太平洋サンゴ礁の研究に使用されており、深海で捕獲された174匹のうち155匹が生き残ったという。

また、これまでにも似たような装置は存在していたがとても大きかったため、使い勝手がとても悪かったとのことだ。

今回のこの『SubCAS』の発明により、多くの深海生物を安全に捕獲することが可能となった。今後、さらに深海生物やその生態系の解明に役立てられることだろう。

また、今後水族館などで生きた深海生物を見ることのできる機会が増えるかもしれない。

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でもダイバーが作業出来る深さじゃないとこの容器は使えないね

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