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新入社員「仕事片付いたんで定時であがります」 上司「定時とか…アイツはダメだ、使えない」

   

新入社員「仕事片付いたんで定時であがります」 上司「定時とか…アイツはダメだ、使えない」

なぜイマドキ新入社員は定時で即帰ってしまうのか

今年の新入社員もそろそろ職場に慣れてきた頃でしょうか。しかし、現場のマネジャーや先輩写真からは、こんな声が聞こえてきます。

「新入社員が定時になると即帰る、アイツはだめだ」

新入社員の立場からすれば、「仕事が終わっているからいいでしょう」と言いたくなるかもしれません。しかし、上司世代には彼らがいつも定時に帰るという行動が理解できないのです。

なぜ彼らは定時で帰ってしまうのでしょうか。一方で、そもそも新入社員が定時で帰ってしまうのは悪いことなのでしょうか。

「何かやることはありますか?」の一言が言えない

新入社員が定時で帰ってしまう理由の1つに「所属意識の違い」が挙げられます。

決められた時間の中で、業務をこなす。こういったアルバイト感覚、学生感覚が抜けきっていないうちは、組織に所属しているという意識が根付くまでに時間がかかります。新入社員が「定時だから帰る」という行動は、まさにその意識の延長線上にあります。

会社という組織の中で、自分自身のライフスタイルしか見えていない場合は当然定時という時間が来れば、帰り支度を始めることになります。場合によっては定時前に帰る支度が整っている場合もあるかもしれません。

また、入社したての場合には、組織に対して遠慮がちな部分があります。「何かやることはありますか?」「それ、お手伝いさせてもらえませんか?」という一言が言い出しにくい新入社員もいるでしょう。そんな葛藤から逃避しようと、定時で帰るケースも考えられます。この場合には、所属意識よりも社会人としての意識が低いと言えなくもありませんが。

アルバイトの延長線上で働いている、と先述しましたが、もちろんアルバイトでも規定のシフト時間を過ぎてからも必要に応じて主体的に関わろうとする人もいます。つまり社員・アルバイトに関係なく、本人の所属欲求の強さから行動は変わってきます。ですから、新入社員になったからといって、すぐに考え方が切り替わるのかというと、決してそういう人ばかりではありません。

また、新入社員に残業が必ず必要なのかは状況によって異なります。しかし、新入社員は経験のある社員に比べると、仕事のスキルが乏しいのは仕方ありません。状況によってはスキルを時間で補うことも必要です。例えば納期のある業務を任されたり、締め切りのある依頼をされた場合には定時だからと投げ出さずに、上司や先輩社員に“報連相”するなどの必要があります。

アルバイト感覚でいること以外にも、新人は「所属意識」に縛られすぎる環境を恐れている傾向があります。例えば、「ノー残業デー」という取り組みをしている会社にもかかわらず、帰らない上司。形式上だけタイムカードなどを定時に打ち、日々深夜まで仕事をしている。強制的に一定の時間になると、社内ネットワークが切られるという状況でもパソコンを持ち帰り、家で作業する上司。そういった上司の姿は自分の将来の姿として映り、明るい未来を感じられないのです。

もちろん繁忙期はどの業界にも存在しますが、常にそういう状況であることを目の当たりにして意欲が高まる若者ばかりではないのです。インターネットでは、特に「社畜」という言葉は忌み嫌われる言葉として語られ、投稿サイトや口コミサイトでも多用され、実際に大学でも就職支援でもマイナスのイメージで語られています。

こうしたマイナスの感情を会社に持つのはなぜか。その根本原因を探ると、「居場所」に対する思いも関係していることがわかります。

会社は「アウェイ」な場所
だから早く帰りたくなる

上司世代と若者世代の所属意識の違いは、「どこに」居場所を求めているかの違いでもあります。これは単純に自宅や実家という場所ではなく、どの居場所に所属意識を置いているかということです。

極端な話、帰宅後のインターネット上の集まりこそが自分のホームだと考えていれば、会社の労働時間はアウェイに相当します。当然、定時になれば本来のホームに帰ろうとする欲求が生まれます。いつまでも会社の中に残ることを良しとしません。

しかしそれでは、いつまでも会社への所属意識は芽生えません。それによって人間関係が深まらず最悪の場合、居心地の悪さで仕事を辞めるリスクにつながります。

実際、第二新卒の支援の場では多くの若者が、社風に馴染めなくて前社を辞めたという話をしています。しかし、どの程度、彼らが馴染もうと努力したかは不明瞭な部分もあります。彼らにしてみれば、「次の会社も馴染めなかった」のではいずれ応募先は限られてきます。新卒・第二新卒の頃はそれでよくても、年齢はあっという間に重ねてしまうもの。いつまでも会社がアウェイという考え方は、実は正社員から最も遠のく考え方なのです。

逆に多くの時間を残業に費やしている中堅以上の社員は、所属意識だけでなく「居場所」を会社に求めている場合があります。ただ単に家に帰りたくない場合や、家庭の中で居場所がない場合。少し早く仕事が終わっても、まっすぐに帰らずに周りを食事や飲み会に誘う上司。これらは定時に帰るトンデモ新入社員とは、正反対だと言えます。

つまり会社がホームとなっており、家や家庭がアウェイという状況なのです。実際に10年程前に私自身が会社勤めをしていた際、タイムカードは退社時間でしっかりと打刻していたものの、毎日のように深夜まで雑談をしていたり、部署の誰かを飲みに誘う上司もいました。

居心地が良い場所には長時間いることが可能です。しかしそれが惰性で「ただ、いる」というのでは誰も得をしません。個人的に付き合いのある某企業の責任者は、「自分が帰らないと周りが帰りにくいから」と、効率的に仕事を終わらせる工夫をしていると語ってくれました。

新入社員の帰属意識を高めるには
会社「も」居場所にすること

無用に会社にいたくない新入社員と、無用に早く帰りたくない上司は相容れない存在かもしれません。しかし、新入社員の場合は、今後の働き方によってその意識も変化する可能性があります。

チームで仕事をする、実際に会社のサービスが役に立っている場面に遭遇する、いずれ後輩や部下ができる。仕事の中にあるイベントが所属意識を変えるかもしれません。

思い起こせば私自身も新入社員の頃は、自分のことだけを考えて働いていた記憶があります。ですが、周囲やもっと大きな貢献に繋がる仕事を続けていくことで、意識を高めていくことも新入社員の大切な仕事なのではないでしょうか。

つまり入社数ヵ月から数年でどう仕事をしていくかが、今後トンデモ社員になるかどうかの分かれ目とも言えます。そしてそれを支援していくのは、上司や先輩、あるいは人事部の腕にかかっていると言っても過言ではないでしょう。

なぜならトンデモ新入社員をすぐに見切ってしまったのでは、会社の離職率は上昇していく一方であり、離職率の高い会社や未公開の会社は特別人気企業でもない限り応募もされない状態に陥ります。

では、どのように意識づけをすれば、新入社員の帰属意識は高まっていくのでしょうか。どこか1ヵ所だけが「居場所」なのではなく、会社「も」居場所と思えるような仕事を与えていくことが必要です。そうした家庭のなかで、残業が必要になる場合は、残業を良い悪いではなく、何のために残業が必要なのかを新入社員に考えさせる。そうしたコミュニケーションを丁寧にとっていくことがまずは重要ではないでしょうか。

http://diamond.jp/articles/-/98421

時間でなく生産性で評価するようにせんと、日本はマジで終わっちまうよ(;・∀・)

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