【画像】渋谷区「女子トイレの行列が長すぎるので公衆トイレを男女共用にします!」

受け入れる、選べる、育てる みんなのトイレ 渋谷区が基本方針策定

東京都渋谷区は、全国でも珍しい「トイレの基本方針」を策定した。車いす利用者、乳幼児連れ、トランスジェンダー(出生時の性と自認する性が異なる人)、異性の排せつ介助をする人…。そうした人たちは、しばしば外出先でのトイレ利用に困る。それぞれ事情が異なるので、既存の「多機能トイレ」を増やすだけでは解決できない課題も多い。区は、メーカーや有識者にも協力を呼びかけ、障害や性差にかかわらず、みんなが快適に使えるトイレのあり方を模索する。

トランスジェンダーの人は男女別トイレに入りにくい。車いす利用者は狭いトイレを使いづらい。逆に視覚障害者は、広すぎるトイレの便器やドアの位置関係が分かりにくい。人工肛門などをつけたオストメイトが利用する流し場は、視覚障害者が手洗い場と間違えることもある。

障害や性差などによるトイレの悩みは多いが、当事者以外にはなかなか理解が広まらない。こうした悩みを区民に知ってもらい、それぞれに適したトイレを分散配置するよう呼び掛けるのが、基本方針の狙いだ。

区は昨年夏から、若手職員が加わった検討会でトイレのあり方を模索し、方針をまとめた。「利用者ごとに違うニーズや課題の洗い出しに時間を費やした」と、男女平等・ダイバーシティ推進担当の永田龍太郎課長。基本方針は十一月八日、長谷部健区長を交えた懇談会で内容を共有し、区ウェブサイトで公表した。

策定には大手トイレメーカーが協力した。

TOTOは六月、性の多様性に配慮したトイレを説明する小冊子を作成し、聞き取り調査したトランスジェンダーらの戸惑いの声を掲載。「外出先ではトイレに行かない」「性別を問われないトイレを使いたい」「男女共用だが多機能トイレを使うのが申し訳ない」といった悩みを紹介した。

同社UD・プレゼンテーション推進部の冨岡千花子さんは区の懇談会で「メーカーはハード面しかカバーできない。区方針はハード面では答えが出せない部分をソフト面と両輪で回していくもの」と評価した。

LIXILは、金沢大、間仕切りメーカーのコマニー(石川県小松市)と共同で昨年八月~今年九月、「オールジェンダーに対してあるべきオフィストイレ」を調べる研究会を設けた。調査の結果、男女別か共用か、機能の種類など選択肢が多い方が、誰にとっても満足度が高かった。

区の検討会アドバイザーで東洋大ライフデザイン学部の高橋儀平教授は「一カ所ですべてのニーズを満たすのは無理。自然に使うトイレを選択できる環境があればいい」と話している。

◆トイレ環境整備基本方針の骨子
【目的】

「みんな」が社会参加できるまちづくり

【3つの方針と実現のための取り組み】

(1)多様性を受け入れるトイレ環境づくり

・分かりやすい表示を整備

・あらゆる性の共用トイレの整備

・男性小便器の間仕切り設置…など

(2)みんなが選べるトイレ環境づくり

<機能別トイレを分散配置>

・車いす向け広め個室

・ベビーベッド付き

・オストメイト対応…など

(3)みんなで育てるトイレ環境

<利用者の困り事を共有、産官学民一体で課題解決の機運盛り上げ>

・多機能トイレ利用者の多くが「順番待ち経験」

・トランスジェンダーの人が「男女別トイレを使えない」…など

◆「すべての性」に対応 ドンキ、区の方針に賛同
写真
多様性に配慮したトイレ設備を工夫する店舗なども増えつつある。

昨年五月に新装開店した渋谷区の「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」は、通常の男女別トイレの横に、「オールジェンダー(すべての性)」と記した個室トイレを設けた=写真、神谷円香撮影。三種類のトイレの前についたてを設置してドアを隠し、出入りが見えないよう配慮している。個室は通常より広めで、ベビーチェア、サニタリーボックス、着替え台を備える。文字通り「すべての人」が使えるトイレだ。

運営するドンキホーテホールディングス・ダイバーシティ推進室の近藤修さんは「多様性に力を入れる区の姿勢に賛同し、オールジェンダーのトイレを設けた。広さも必要で全店でとはいかないが、できるところから導入する」と話す。新宿東南口店、池袋駅北口店にも同様のトイレがある。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018121302000286.html

sakamobi
sakamobi

高速のパーキングエリアや週末のショッピングモール、イベント会場など女性トイレの大行列を見るたびに気の毒に思っていた。なんとかうまく解決してほしい😰😰😰

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