ノンスタ井上裕介 「今のSNS、日本って世界の中でまれに見る優しい国なのに、なんで日本人同士でレベルの低いことするのかな」

<エンタメノート>SNS「100回しね」と言われたら… ノンスタ井上さんに聞く/上

「スーパーポジティブナルシスト」を自称するNON STYLE・井上裕介さん。そのポジティブな考え方を知ってもらおうと執筆した「マイナスからの恋愛革命」(ヨシモトブックス)など「ポジティヴシリーズ」の本と日めくりは累計20万部を突破し、悩み多き若い世代の支持を得ている。今回、井上さんは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をテーマにした本「SNSをポジティヴに楽しむための30の習慣」(ヨシモトブックス)を出版した。1日4公演に出演中の東京・新宿「ルミネtheよしもと」で出番の間に話をうかがった。

◇「いいね合戦」よくないなあ

――楽しく読ませていただきました。なんで今までこういう本がなかったんでしょうね

井上 あはははは(笑い)。ありがとうございます。この本はよくある、バズる方法やフォロワー、「いいね」を増やすためのハウツー本ではないんです。SNSに振り回されず、上手に使うには、というのを僕の経験で書きました。そう言っていただけると、なによりです。

――SNSを使うきっかけって、だいたい、誰かから聞いて「口コミ」で始めると思うんですが、マナーとかを知るきっかけって、なかなかないですね?

井上 そうですね。ルールブックみたいのってないですからね。

――この本を出したいと思った理由をまず聞かせてください。

井上 今はSNS自体が生活の一部になっているわけで、だからこそ、SNSで苦しんだり、つらい思いをしたり、嫌な気持ちになったりという人が一般の方でもいっぱい増えてますよね。でも本来、SNSって、ただただ楽しい場所のはずだったでしょ。もう一度改めて確認しましょうよ、と伝えたかった。

ツイッター、インスタグラムとか、tiktokもそうですけど、なんかリツイート数、いいねの数を競う競技になってません、みんな?と。でも、ホントはそういうことじゃなくて、SNSって自分が言いたいことだったり、伝えたいことだったり、自分がおすすめしたいことを、ただ発表する場所やったと思うんです。いいね合戦になってるのが、僕はあんまりよくないなあと思ってます。

SNSをやってる方には、一回、SNSの原点に戻ってみませんかという目線で、やってない方には、SNSって本来楽しいものなんですよと伝えられれば、と思い書きました。

――本来、ツイッター社さんとかが言わないといけないことを書かれてますね。ツイッター社さんから表彰状ぐらいもらわないと(笑い)。

井上 それ、大きく書いておいてください(笑い)。

◇ディスられても「ポジティブ返し」

――ツイッターで炎上すると、それが報道されて、さらに拡散されることがありますよね?

井上 炎上という言葉が、数年前までは芸能人やテレビに出ている人しか適用されなかったものが、今は企業にも行くでしょ。企業が何か書いたら炎上だとか、一般の人も炎上とか。

その炎上を生んでるのは、今のSNSを使っているユーザーじゃないですか。そんなわざわざ、人の揚げ足取りじゃないですけど、これ別にええやん、というものに対して、みんなが目くじら立ててわあわあってなるのは、オレはなんかさみしいです。

日本って世界の中でまれに見る優しい国なのに、なんでこの日本人同士でそんなレベルの低いことするのかな、というのが嫌だったんです。それも、この本を出したいなと思った理由の一つです。

――井上さんといえばポジティブ。この本の欄外にも井上さんがこれまでつぶやいた中から選んだ「ポジティブ返し」というのが載っています。たとえば「100回しね」とののしられて「その代わり、101回生き返る!」といったように。広い意味では所属の吉本という会社も、ポジティブで、おもろいことがんがんやって、失敗したらちょっとやめとこかと(笑い)。社員さんもポジティブですよね。このポジティブでいたい、という思いは、だれにでもあると思いますが、実際はなかなかできません。SNSは誰かに何かを伝えたいからつぶやくのですが、実名の人はネガティブなことはあまり書きませんね。この本には、SNSがちょっと嫌になったら休みましょう、とも書かれてますね。

井上 1日って24時間じゃないですか。厳密にいえばそこから睡眠を抜いて、SNSいじくってる時間が12時間超える人生は、オレ、もったいないと思うんです。

SNSやってないから見える景色があるし、SNSやらないから出会える人がいるし、SNS上に記録として写真を残すのも一つの思い出ではあるんですけど、あえてSNSに残さないから、この景色、色変わりしていいね、とかあるじゃないですか。日本て四季を感じられるのに、そこの風情を楽しまない人が増えてきてるんじゃないですか。

飯もそうですけど、なんでも撮ってSNSに上げるでしょ。そんなことするぐらいなら食ってほしいわけで。オレらも生で漫才やってるのに、動画撮って、動画のオレらを見てるんですよ。それってテレビの僕ら見てるのと一緒じゃないですか。生のよさ、ダイレクトのよさをSNSがフィルターになって邪魔してるような気がして。

――トランプさんの国技館もスマホだらけでしたね。

井上 ねえ。撮るのを否定はしないけれど、1枚撮って、あとは生の動きをリアルで体感したほうが絶対幸せなのに。今は写真撮ったり動画撮ったりで、そこにいることがそんなに大切じゃない感じがするんですね。

◇ただ「見てくれた」だけでいい

――本では井上さんがSNSを使う上で大事にしている五つのポリシーを挙げています。

1・臆病にならない

2・時間をかけない

3・飾りすぎない

4・はしゃがない

5・振り回されない

井上さんはSNSでストレスを感じることはほとんどない。むしろリアルな日常を見つめ直すきっかけをもらえた気さえすると書かれています。みんなどこかで思っているけれど言えない。それを井上さんが書いてくれている。それはありがたいと思いました。

井上 SNSの本を出す上で、SNSっていいですよ!っていうプラスのことだけの本は出したくなかった。本当は「SNSなんてやめなよ」という本にしたかったんです。そういう意味では、やりたい人はやればいいし、それで疲れた人はやめたらいいしと。SNSやめたら?という本はあまりないんで、そこを伝えられる本ができたのはよかったと思うし、たくさんの人に読んでいただきたいと思うんです。

――本の内容も、エゴサーチなどSNSに関するあらゆることが書いてあって、ほぼ足りないものはないですね。どこかに「この本パクるなよ」と書いておかないと、だれかパクりますよ(笑い)。それは冗談ですが、井上さんも空いた時間にSNSをすると書いていますが、井上さんにとってSNSをやる意味、プラスの部分はどんなものですか。

井上 僕はSNSって正直、見るだけでいいと思ってるんです。好きな人のつぶやき見るとか、好きな女優さんだったら、「あっ、こんなことしてんのや」というのを見る楽しみが一つ。もう一つは、自分自身で日記とか書けなくて、でも生きてる記録は残したいから、という意味で、毎日細かく、頻繁には上げないけど写真撮ったり、「きょうは取材続いてま~す」とか、ツイッターのつぶやきを見れば、一日の動きが全部わかるから、それを記録として残してます。それが楽しいんです。

――それを一般の知らない方が見る、ということにはどう思いますか?

井上 見る見ないはオレどうでもよくて、でも、見てくれるおかげで、「きょうすごい数、取材やってるんですね」と、会話の糸口になったり、見てくれる人がいるから、そこから生まれるコミュニケーションもあると思うんです。それはあっても、なくてもいいんです。本にも書いたんですが、見る人のために書いてるんではなくて、僕が書いたものをただ見てくれた、でいいんです。誰かのためにやってるわけじゃないんで。SNSに書いたことで、こうやって見てくれた、というコミュニケーションが生まれたり、「井上さんってこういうこと好きなんですね、じゃあ今度これ一緒に行きませんか」とか、SNSをやってなかったらつながらなかったコミュニケーションが広がるということが、SNSの一番の醍醐味(だいごみ)だと思いますね。=つづく

◇  ◇

井上さんは大阪市生まれの39歳。中学時代に出会い、高校時代に仲良くなった石田明さんと2000年にNON STYLEを結成した。

吉本所属の芸人は養成所のNSC(吉本総合芸能学院)出身者が大半を占めているが、2人は井上さんが大学受験に失敗したらNSCへ行こうと約束していたが、井上さんが大学へ進学したため(神戸学院大卒)、NSCの在籍はなく、若手育成の劇場「baseよしもと」(現在は「よしもと漫才劇場」)のオーディションに合格してのプロデビューとなった。

「爆笑オンエアバトル」(NHK)で活躍し、「MBS新世代漫才アワード」などで優勝して、08年に東京進出。同年12月のM-1グランプリで見事、王者に輝いた。

井上さんは「よしもとブサイクランキング」で3年連続1位で殿堂入りになるなど、かつては「ブサイクキャラ」で知られていたが、今では「ポジティヴ」が売りに。相方の石田さんは最近は俳優として舞台に立つ機会が増えている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190609-00000015-mai-soci

 

sakamobi
sakamobi

>日本って世界の中でまれに見る優しい国なのに

そうなん?😟😟😟

 

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