【国際】韓国大手が日本離れ、サムスンは新半導体の量産計画変更なし、LGは韓国産材料を試験し「問題ない」

韓国大手が日本離れ、サムスンは新半導体の量産計画変更なし、LGは韓国産材料を試験し「問題ない」

Facebookでシェア Twitterにツイート はてなブックマークに保存 記事のURLをメールで送信します 記事を印刷に適した形式で表示します 「マイページ」に記事をブックマークできます 「マイページ」で連載の最新記事が確認できるようになります シンプルビューで表示します
日本政府が2019年7月4日0時に半導体やディスプレー製造に欠かせない3品目、「フッ化ポリイミド(透明ポリイミド)」、「レジスト」、「フッ化水素」の韓国輸出管理を発動してから、韓国でも半導体、ディスプレー、その他産業に与える影響を分析するニュースや韓国政府関係者の発言一言一言が毎日速報で報じられている。

7月4日以降、上記3品目の対韓国輸出の手続きに時間がかかると見られたが、韓国産業通商資源部(省)の発表によると7月19日時点で「輸出許可が出たという話はまだ聞いていない」という。これを受け韓国メディアは「事実上輸出禁止」と報道している。

上記3品目は日本への依存度が非常に高い部品で、半導体やディスプレーの製造に欠かせない。しかし日本経済新聞に報道されたように(日経新聞電子版の該当記事1、記事2)、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)は中国からフッ化水素を輸入する方向でテストを開始、韓国の部品会社の間でも“思ってもいなかったチャンス到来”という声が上がっている。

韓国内部品メーカーに光
半導体のチップメーカーが新製品を開発する場合、工程に含まれる部品・素材・装置の各メーカーもそれに合わせて新技術を開発し、全体として機能させる必要があることが多い。長期的な視野から新しい部品・素材・装置メーカーに投資したりテストしたりするより、早く利益を出すことを重視するチップメーカーは通常、取引先を変えようとしない。

韓国のある部品会社の社員らは「今回、日本の輸出規制によって日本以外の取引先を見つけざるを得ない状況になったおかげで、韓国の部品会社にも日が当たるようになった。韓国の半導体業界を根本から変えられるチャンスになること、間違いなしだ」と話す。もちろん半導体もディスプレーも、全ての部品・素材を国産化することは不可能に近い。また“国産化”の意味は単に“韓国で生産する”ということではなく、実際の生産工程にも韓国産の装置を使用するという意味なので、時間がかかることもわかっている。特許も絡んでいる。それでもやるしかないチャンスが巡ってきた、ということだろう。

7月11日にはロシア政府が韓国へフッ化水素を供給したいと提案したことが報道され、韓国産業通商資源部もこれを認めた。ロシア側は日本産と変わらない品質のフッ化水素を供給できると主張しているそうだが、サムスン電子や韓国SKハイニックス(SK Hynix)は今まで取引したことがないので慎重に検討するとしている。中国産、台湾産、韓国産のフッ化水素もテスト中である。

生産工程に新しい部品・素材を適用するには、工程最適化テストや生産ラインに全面導入するためのテストなど、テストだけで2〜6カ月はかかる。サムスン電子やSKハイニックスは日本から輸入した部品・素材の在庫を使って生産する間、日本に代わる輸入先、または韓国の会社を見つけようとしている。一度部品・素材の取引先を変えると、日本の輸出管理のように国の方針が変わるほどの出来事がない限り、取引先をまた変えるということは難しいだろう。

サムスン電子は7月18日、日本の輸出管理が発動されても新規半導体の量産計画は変更なく実行できることを示すかのように、世界初となる12Gビットチップを8個組み合わせた12GバイトのLPDDR5モバイルDRAMを7月末から京畿道華城半導体工場で量産すると発表した(同社のニュースリリース)。これは競合他社より6~9カ月早い量産化とする。2020年以降は京畿道平沢半導体工場の最新生産ラインにも量産体制を構築し、本格的に大量生産を始めるという。12GバイトのLPDDR5モバイルDRAMは、現在のハイエンドスマートフォンに搭載されているLPDDR4Xより1.3倍処理速度が速く、LPDDR5は44Gバイトのデータを1秒で処理できる。

LGディスプレーは韓国産フッ化ポリイミドをテスト
韓国の地上波放送局MBCは7月18日のニュースで、韓国大手企業の脱日本化が始まったと報道した。韓国LGディスプレー(LG Display)の場合、フッ化ポリイミドは日本産品を使っていないので影響がないが、フッ化水素には日本産品も使っていた。MBCの報道によると、LGディスプレーは現在、日本産フッ化水素の代替となる韓国産品のテストを特に問題なしという結果で終え、試験生産を目前に控えている。米アップル(Apple)や中国華為技術(ファーウェイ、Huawei Technologies)などの顧客企業にもこの件を告知済みという。韓国サムスンディスプレー(Samsung Display)は韓国産フッ化ポリイミドを確保するため、韓国のSKC社に協力を提案、SKCはサムスンディスプレーに情報を公開したという。

韓国政府は部品国産化のため企業と懇談会を開き、政府がすべきことや優先順位を話し合っている。韓国政府は、中堅・中小企業から何度も提案されていたものの予算確保が難しいとして後回しにしていた大手企業との共同研究所・テストベッドの設立を急いでいる。

7月19日、韓国産業通商資源部貿易政策官イ・ホヒョン氏は会見を開き、「(韓国)政府が幾度も明確に説明したにも関わらず、日本側が事実と異なる主張を繰り返しているのは残念」、「明確な事実関係を元に(韓国)政府の立場をもう一度明らかにする」として、経済産業省に2度にわたり局長クラスの協議を提案したがまだ答えがないことや、韓国側は「撤回より強力な要求である原状回復」を要求したこと、「日本の輸出規制強化処置は15年以上ホワイト国と認めていた韓国を非ホワイト国に格下げする非常に重大な事案」であり「両国の経済だけでなくグローバル供給網にも甚大な影響を及ぼすことを憂慮する」といったことを説明した。また、「(日本側が)これ以上根拠なく韓国のキャッチオール規制を貶毁(けなしこき下ろす)しないことを促す」としながら、12日には経済産業省と課長クラスの電子メール情報交換に合意し、韓国側の説明資料を送付したことなどを説明した。「日本側が言及した輸出規制処置の前提条件であり、条件を改善する可能性の前提条件となる韓国の輸出管理と運営に関して、虚心坦懐に議論すべき」なので、韓国側が要請した局長クラス協議に応じてほしいとも述べた。

前日の7月18日には、文在寅大統領と全党(与野党合わせて5党)の代表が一堂に会し、「日本の輸出規制措置は自由貿易の秩序に背反する不当な経済報復であり、韓日両国の友好的・相互互恵的関係を深刻に毀損する措置」、「日本政府は経済報復措置を即時撤回せよ」、「ホワイトリスト排除などの追加的措置は韓日関係及び東北アジア安保協力を威脅することをはっきり認識し外交的解決を始めるべき」と求める共同発表文を公開した。文大統領と全党の代表が集まったのは16カ月ぶりのことである。常々文大統領を批判している野党も今回は団結して政府の対応を支持し、日本に輸出管理の撤回を求めた。

7月23~24日にスイス・ジュネーブで開かれる世界貿易機関(WTO)の一般理事会では日本の輸出管理が議題として扱われることになった。韓国政府は日本の韓国向け輸出管理についてWTOの協定違反であるとして提訴する方針である。韓国の対応は米国のメディアにも注目され、日本が韓国を植民地にしたことや徴用工訴訟問題も詳しく報道されるきかっけになっている。

https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/02607/

sakamobi
sakamobi

ちなみにこれは韓国人記者による記事。記事のとおりであるならもう日本のことなど気にしなければいいのにw😆😆😆

コメント