NHKがドラマ「フェイクニュース」でネットを敵に必死すぎる件

 「逃げるは恥だが役に立つ」や、現在放送中の「獣になれない私たち」で話題の脚本家・野木亜紀子さんが、報道をテーマにNHKドラマ「フェイクニュース」を書いた。新興のネットメディアを舞台に、1本のツイートから始まる騒動を描いた前編(20日放送)は、一つのニュースの周りでうごめく思惑をテンポ良く多面的に描き、SNS上の反応も上々だ。最近は恋愛ドラマのイメージが強い野木さんだが、実はそれほど好きなわけではないという。放送を前に報道陣の取材に応じた野木さんは、このドラマがNHKとのある「すれ違い」から生まれたことを明かした。

制作のきっかけは、野木さんのもとに見知らぬ人から届いた長い長いメールだった。「NHKでオリジナルドラマをやりませんか」。送り主はNHKの北野拓プロデューサー(31)。多忙のため、野木さんはふだん、依頼相手に会うことなく仕事を断ることも多い。でも今回は会うことにした。

「名のある脚本家を連れてこないと企画が通らないっぽい、というすごく身もふたもないメールだった」が、「あまりの長文とあまりの必死感がなんかすごくて。なぜ一緒に仕事をしたいのかとか、僕がNHKを変えていきたい、みたいな決意。ああ、なんか面白いな」と思ったからだ。

だが喫茶店で会ってみると、北野プロデューサーが野木さんに書かないかと提案してきたのは、恋愛や結婚をテーマにしたドラマだった。そこで野木さんははっきり言った。「そういうの、興味ない」

「逃げ恥」が大ヒットした後に、二匹目のドジョウを狙おうとするかのようなNHKの提案は魅力的に映らなかったようだ。「イケメンが出てきてすぐに恋に落ちちゃうみたいなのはそんなに、という感じ。そもそも(自分の)好きなドラマの中にあんまり恋愛ドラマって入ってない。いわゆる人間ドラマが好き」

実は報道の話をやりたいのだ、と野木さんが伝えると、北野プロデューサーが、自分はもともと報道記者だったと明かした。ここで野木さんの心が大きく動いた。「いいプロデューサーをつかまえたぞ」

もともと制作会社でドキュメンタリー番組の制作に関わっていたこともある野木さんは、いつか報道をテーマにドラマを書きたいと思っていた。「演出と『やらせ』の境界はどこにあるのだろう」などと考えることがあったからだ。

だが、「民放には報道出身の(ドラマの)プロデューサーって、まずいない。報道のことを分かっていないプロデューサーとは、こういう話は怖くて作れない」とも感じていた。そんな矢先に、報道記者の経験があるプロデューサーが目の前に現れた。野木さんは北野プロデューサーにこう言った。「報道(出身)なら、恋愛とか言ってる場合じゃないんじゃないの」

完成した作品では、世界中で問題になっているフェイクニュースをめぐる騒動を描くが、偽のニュースを発信する人だけを悪者にした単純な物語にはなっていない。ドラマのキャッチコピーはこうだ。「つぶやきは、感情を食べて怪物になる。」

インスタント食品に異物が混入していたとの中年男性のつぶやきを、真偽が定かでないままに拡散し、消費していく人々。SNS時代の顧客対応に悩む企業。海外メディアまで加わって騒動が増幅し、事態が思わぬ方向に広がっていく中、背後には技能実習制度の闇と大物政治家の影もちらつき始める――。

手間ひまのかかる硬派な取材より、手軽にPV(閲覧数)を稼げるお気楽ネタを優先しろと命じられ葛藤する記者らを通じて、今どきのメディアの舞台裏が丁寧に描かれているのも特徴のひとつだ。野木さんは、本作にこんな思いを込めた。

「私は報道不信みたいなことが一番よろしくないと思っている。報道不信があるから陰謀論が生まれる。でも、それはメディアがまいた種でもあって、だからこそ(情報を)送り出す側は正しいものを出していかないといけない。不信感のデス・スパイラル(死の連鎖)は誰も幸せにならない」

後編の放送は27日午後9時から。演出は「外事警察」などの堀切園健太郎。

NHKが必死に頼んだ 逃げ恥の脚本家が挑む偽ニュース:朝日新聞デジタル
 「逃げるは恥だが役に立つ」や、現在放送中の「獣になれない私たち」で話題の脚本家・野木亜紀子さんが、報道をテーマにNHKドラマ「フェイクニュース」を書いた。新興のネットメディアを舞台に、1本のツイート…

 

フェイクニュースってオールドメディアが垂れ流す嘘ニュースの事なのに、勝手に意味をすり替える悪質なフェイクニュースを流すNHK

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