日本人男性の4人に1人が50歳で結婚経験なし…34歳までの男性の7割はそもそも交際相手すらいない 168

スポンサーリンク

日本人男性、4人に1人が「50歳で結婚経験なし」の深い事情

スポンサーリンク

1980年代から、若い男女の結婚願望の意識に変化がないにもかかわらず、未婚男女の6~7割が「交際相手」がいない現代。日本には、「結婚したいのにできない」という人が増えつつあります。日本人の結婚を妨げている要因とは、一体何なのでしょうか。本連載では、株式会社ニッセイ基礎研究所人口動態シニアリサーチャーの天野馨南子の著書『データで読み解く「生涯独身」社会』より一部を抜粋し、「未婚化」が進む現代日本の実像を読み解きます。

スポンサーリンク

「おひとりさま」率が高いのは、圧倒的に男性

「未婚化」といったキーワードを目にすると、漠然と「(男女雇用機会均等法が制定・施行された)1980年代以降、高学歴化した女性が社会進出するようになって、結婚しなくなったからだろう」と漠然とイメージする方も少なくないようです。

世間では未婚化と言えば「女性の未婚化」を意味する傾向、イメージづけする傾向が強く、未婚化を題材にしたテレビドラマなどでも、独身中年キャリア女性と既婚の中年キャリア男性、といった役の組み合わせなど、女性の「おひとりさま」のイメージを強めるかのように描写されていたりします。

スポンサーリンク

しかし、日本の未婚化は、実は女性よりも男性に顕著に起こっている現象なのです。

まずはこのことをデータでしっかりと確認したいと思います。

[図表1]からわかるように、1985年の国勢調査までは、男女ともに生涯未婚率が非常に低く、強いて言えば女性の生涯未婚率のほうがやや高い状況が続いていました。それが1990年の国勢調査になると、男性の生涯未婚率が急上昇を開始し、それ以降は男性の生涯未婚率が女性のそれを大きく上回り続けています。女性の生涯未婚率も2000年から上昇傾向にありますが、男性の上昇カーブには追いついていません。

直近の2015年国勢調査では、男性の生涯未婚率は24.2%、女性は14.9%となっています。表現を変えるならば、「日本の50歳男性の約4人に1人は一度も結婚経験がない」という状況です。これに対して女性は約7人に1人ですので、両者の生涯未婚率には大きな開きがあることがわかります。

スポンサーリンク

2015年時点の50歳人口は男女ともに86万人です。ですので、この人口に生涯未婚率を掛けて単純計算してみると、女性約13万人に対して、男性は約21万人程度の生涯未婚者がいることがわかります。女性に比べて圧倒的に男性の生涯未婚者が多い、というのが日本の現状なのです。

34歳までの男性の7割は、交際相手がいない
このように、日本においては急速な未婚化がとくに男性を中心に進んでいます。しかしこの未婚化を世界のレベルで見ると、必ずしもすぐに「大問題」とはなりません。なぜなら、一概に「法的な未婚化が進んでいる=パートナーがいない」というわけではないからです。

[図表2]日本における18~34歳の若い男女の「交際相手がいない」割合の推移

スポンサーリンク

たとえばアメリカやヨーロッパは多民族国家で、一つの国家に多様な民族や宗教が存在しています。民族や宗教ごとに結婚制度が異なるため、一律の結婚制度では、一つの国の中での異民族(または異宗教)間の結婚をサポートできないケースもごく普通に出てくるのです。そのために、あえて画一的な法律上の結婚ではなく、事実婚や税制上の結婚をとるカップルも多数います。

こういった民族事情を無視して「日本は婚外子が増えないことが問題だ。だから未婚化から少子化の問題に発展している……」と決めつけてしまうのは、やや単一民族的な思い込みからきている発想だといえるかもしれません。

スポンサーリンク

話を元に戻します。こうした多様な民族が入り混じる国の人々から見ると、未婚化の進行はあまり本質的な問題には見えません。

「未婚化っていってもそんなに悩む話なのか? パートナーはいるけれど、結婚しないだけなのでは? 婚姻届けを役所に出すか出さないかの差では?」。そんな見方も可能だからです。

しかし、日本においての未婚化は、多民族国家で考えられるような単なる制度の選択問題ではない、と言わざるをえないデータが存在しています。「パートナーはいるけれど、制度上の問題で法的な結婚はしない」という人が増えた結果とは考えにくいデータがあるのです。[図表2]を見てください。

スポンサーリンク

これは18~34歳の婚歴のない未婚者のうち「交際相手がいない」人の割合(非交際率)の推移を示しています。2000年あたりからその割合が増加し、2005年以降は急激に上昇していることがわかります。

直近の2015年に行なわれた調査結果では、実に未婚の男性の7割、女性の6割が、そもそも「交際相手がいない」と回答しています。「婚外子が認められれば子どもが増える」という見解は、交際相手ありきの話になります。

交際相手がいない状態で、子どもの籍を入れる/入れないという議論は、あまり有効な少子化対策の議論とはなり得ないであろうことが、データからは見えてきます。

スポンサーリンク

非交際率と生涯未婚率の推移は、タイムラグはありますが、ほぼパラレルであるといえます。この二つのデータから見えてくるのは、「交際相手がいないので未婚のままでいる」男女が急増している、という姿です。

街中で目にとまる若い男女の大半が、若いにもかかわらず、特定の彼氏/彼女を持たなくなっている、これが、データが示す今の日本の姿なのです。

もちろん、それ自体が個人にとって悪いことだ、と言うつもりはありません。そもそも今の男女が交際や結婚をしたくないなら、それもいいのです。決して周囲が強制するようなことではありません。

スポンサーリンク

そこで、どれだけの若い男女が実際に結婚願望を抱いているのか見てみたいと思います。これについては、さきほど非交際率を示したのと同じ、18~34際の独身男女の結婚意志を尋ねた国の大規模調査結果があります。

直近の2015年の結果を見てみると、男性の86%、女性の89%が「いずれ結婚するつもり」と回答しています。※注

つまり、若い独身男女の約9割が結婚意志を持っているということになります。そして、この割合は1980年代の調査からほぼ変わっていません。

スポンサーリンク

データからは、日本の若い独身男女の9割が結婚したいと思っているにもかかわらず、その男性の7割、女性の6割には交際相手がいないということになります。これは、個人のライフデザインの変化の問題として片づけられる話ではない、1980年代までにはなかった日本の新たな社会問題、といえると思います。

未婚化が進む日本の現状について、「結婚を必ずしも望まないという、個人のライフデザインの変化の問題」「婚外子問題であって結婚はむしろいらない」として容認する意見があります。個人の希望としてそのように思うのは自由であり、否定されるものではありません。しかし、それを総論として「最近は、イマドキの若者は……」と語ることはできないことを、データは示しています。

スポンサーリンク

ここまで見てきたように、「いつかは結婚したい」と、若い男女の大多数が昔と変わらず希望しているにもかかわらず、それが実現しないまま50歳を迎えるケースが急増しています。

結婚の希望が叶わなくなりつつあることを示す社会現象を、個人のライフデザインの問題、と見なして捨象してしまっては、多くの人が抱える問題を無視した議論となってしまいます。社会全体で、未婚化という問題をもっと正面から考えていく必要があるのではないか――。そんなふうに思います。

*注…設問「自分の一生を通じて考えた場合、あなたの結婚に対するお考えは、次のうちのどちらですか。」(1.いずれ結婚するつもり、2.一生結婚するつもりはない)。

https://news.yahoo.co.jp/articles/463d3ccf6ede0087534ff8ab8d1543224b42f905?page=1

スポンサーリンク
sakamobi
sakamobi

今は良くても50、60になって孤独に耐えれるか心配🥶🥶🥶

コメント