「喫煙する人は太っていない」は本当だった

「喫煙する人は太っていない」は本当だった

45万人のデータ分析からわかったこと

喫煙は、痩せていることと長年、関連付けられてきた。ところが最近の遺伝子研究によって、過剰な体脂肪(特に、腹部周りに付く体脂肪)の傾向についても、喫煙の有無と高い相関関係があることがわかった。

この研究は、余分な体脂肪の有無が喫煙の開始や喫煙量に影響を与えている可能性を示唆している。研究リポートは5月16日、『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)』に掲載された。

45万人のデータを分析

「この研究結果には、喫煙の開始・禁煙へ影響を及ぼす、肥満の役割について明確に記載されており、重要な危険因子の流行削減を目的とした公衆衛生の介入に影響を与える恐れがある」と、フランス、リヨンにある国際がん研究機関のロバート・カレーラス – トレスを筆頭とする研究チームが書いている。

当論文の著者は、ロイターからのコメントの依頼には応じなかった。

研究チームは、UKバイオバンク、TAG組合から送られたヨーロッパに祖先を持つ約45万人のデータを分析した。データベースには、遺伝的、医学的、生活様式に関する情報も含まれている。

すでに過去の研究において、一塩基遺伝子多型(SNP)として知られた遺伝的変異が肥満・喫煙の両方と関連付けられており、特定のSNPが、「常習行為」である過食・喫煙の両方に対する脆弱性を増加させることが示されている、と研究チームは指摘した。

しかし、喫煙が食欲を抑制することによって喫煙者は痩せているのか、さらには実際に喫煙者は痩せたままでいられるのか、については明らかにされていない。

肥満度が高い人ほど喫煙者である確率は減少

喫煙が食欲に及ぼす紛らわしい影響を避けることとして、研究チームは、参加者の実際の体重や他の体脂肪測定方法にのみ、注目したわけではない。研究チームは、参加者のスニップ(SNP、一塩基遺伝子多型)に基づき、予測される体の特徴について、遺伝子プロファイルを作成した。チームは、その後、実計測とこの遺伝子プロファイルの両方を使用し、各調査対象の喫煙履歴を解析した。

研究チームは、身長に対する体重の割合である肥満度指数(BMI)は、4.6kg/㎡増えるごとに、現在、喫煙者である確率が5%ずつ下がり、喫煙経験のない人と比べると、過去に喫煙したことがある確率が12%ずつ上がるという相関関係を発見した。BMI増加量は1日あたりの喫煙量1.75本から相関関係が強まることも示されている。つまり肥満度が高い人ほど喫煙者である確率は減るものの、過去に喫煙していた人の確率は上昇する、ということだ。

しかし、遺伝的体脂肪プロファイルを調べた際、研究者は、SNPに基づき推測したBMIの増加分よりも、現喫煙者である確率が24%上がること、また、以前、喫煙していた確率が18%上がることとの関連性を見つけ出した。

さらに、遺伝子プロファイルにより推測された胴回りの脂肪や体脂肪率の増加と、過去に喫煙したことのある確率や喫煙量の増加率には、同様の相関関係があった。

しかしながら、遺伝的体型と喫煙率との間に関連性はなかった。研究者は、こういった詳細情報等を踏まえ、依存行為への遺伝的体質ではなく、過剰な体脂肪自体がニコチンへの欲求に影響を与える可能性について示唆することとなった。

過剰な体脂肪と喫煙の関係性がどういったものであれ、健康上のリスクを避けるため、両方が相互にとして考慮される必要があると、研究チームは結論付けている。

「減量」ということに誘惑され、喫煙を開始する恐れがあることを、ジョージア州立大学公衆衛生学部アトランタ校の研究者で、今回の研究へ参加をしていない、ルーシー・ポポワ医師が述べている。また、タバコに含まれる主要な依存性化学物質であるニコチンが、脳内の様々な受容体を活性化させ、一部の受容体は、食欲や摂食行動を司る神経細胞上にあるため、喫煙は、食欲を減退させるという。

「減量のためにタバコを吸い始めることは、全く良い考えではない。それによって数ポンド体重が減るかも分からないが、それは脂肪が減ったことによるものではなく、筋肉が引き締まったことが原因の可能性がある」と、ポポワ医師が語った。

喫煙者の腹部周りの脂肪量は多い傾向

研究結果においてもまた、喫煙者のBMI値は低い一方で、腹部周りの脂肪量は、非喫煙者よりも多い傾向があり、BMI値が高いことのみよりも、健康にとっては良くないということが示されている。

「またその一方で、ガン、心臓疾患、脳卒中、口臭、歯の黄ばみ、死など様々な種類の悪影響が喫煙により、引き起こされる。喫煙者は、息切れにより運動がさらに困難となり、これにより、減量がさらに難しくなる」と、ポポワ医師が語った。

「喫煙する人は太っていない」は本当だった | ロイターより
喫煙は、痩せていることと長年、関連付けられてきた。ところが最近の遺伝子研究によって、過剰な体脂肪(特に、腹部周りに付く体脂肪)の傾向についても、喫煙の有無と高い相関関係があることがわかった。この研究…

 

確かに禁煙すると太る(;´Д`)

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