「役立たず」「パニックあおるだけ」 揺れてから鳴った地震速報の限界とは

「役立たず」「パニックあおるだけ」 揺れてから鳴った地震速報の限界とは

 会社員の男性(37)は地震発生時、すでに梅田(大阪市北区)にあるオフィスに出社していた。大きな揺れを感じ、机の下に潜った。すると、机上に置いたままの携帯から緊急地震速報が流れた。

「揺れ始める前に鳴れば、逃げたり、出口を確保したり、地震の対策をすることもできるけど、揺れてからでは意味がない」

この男性に限らず、ツイッター上にもそうした声が溢れていた。

意味がないどころか、こんな声もある。震度6弱を観測した大阪府北部・茨木市の女子大学生(20)はこう話す。

「ただでさえ地震でショックを受けている上に、警告音が鳴り響き、落ち着いて行動なんてできません」

こうして見ると、百害あって一利なしにも思える緊急地震速報だが、気象庁はどう考えているのか。気象庁の担当者は大前提として「速報には限界がある」と話す。

「地震はP波と呼ばれる小さな揺れのあと、S波と呼ばれる大きな揺れが来ます。緊急地震速報の仕組みはこのP波をとらえ、地震の規模や震源地を予測します。そして、震度5以上の大きな揺れが予測される場合、震度4以上が想定されるエリアに緊急地震速報を発表します。地震発生前に地震を予知して、速報を送るというものではありません」

気象庁は現在、全国約270箇所にある地震計に加え、国立研究開発法人防災科学技術研究所の地震観測網(全国約800箇所)を利用し、緊急地震速報を出しているが、そもそもP波を捉えられなければ緊急地震速報は出せない。また、P波とS波が同時に到達することもあるようだ。

「緊急地震速報は地震の前に来るものと感じていらっしゃる方も多く、地震のあった17日には国民の皆様から『なんで揺れてから鳴るんだ』などとお叱りの声も頂きました。緊急地震速報を発表してから強い揺れ(S波)が到達するまでの時間は数秒から長くて数十秒で、震源に近いところでは速報が間に合わないのが現実です」(気象庁担当者)

今回の大阪の地震では地震を検知し、緊急地震速報を発表するまでの時間は3.2秒だった。一方、震源は13キロと浅く、緊急地震速報を発表した大半の地域に先に揺れが到達した。

ただ、気象庁の担当者は揺れてから鳴る緊急地震速報にも意味はあると話す。

「揺れがまだ小さい段階であれば避難したりすることができます。緊急地震速報が鳴ることで大きな地震だと自覚し、落ち着いて行動することができます」

地震予知でない以上、地震の事前緊急速報の実現は難しいが、気象庁では従来の手法に新しい予想手法(PLUM法)も取り入れ、精度の向上に努めているという。

「役立たず」「パニックあおるだけ」 揺れてから鳴った地震速報の限界とは 〈AERA〉
 会社員の男性(37)は地震発生時、すでに梅田(大阪市北区)にあるオフィスに出社していた。大きな揺れを感じ、机の下に潜った。すると、机上に置いたままの携帯から緊急地震速報が流れた。「揺れ始める前に鳴れ...

 

揺れてから鳴っても意味なしってのはホントそう。パニック煽るだけ。現時点ではむしろ無い方がいいのでは?

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