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海外で「児童婚」が問題に、日本はどうする?

   

海外で「児童婚」が問題に、日本はどうする?

 最近、海外のメディアで「児童婚」のニュースをよく目にする。

児童婚(Child Marriage=チャイルド・マリッジ)とは、言うまでもなく、未成年者が結婚することを意味する。世界を見渡せば、アフリカや中東など途上国を中心に今も広く行われている。

これまでも児童婚は人権的な見地から問題視されてきたが、ネットなどで情報が手に入りやすくなった近年、さらに厳しい目が注がれている。

例えば2018年1月だけを見ても、トルコでは、トルコ宗教局が「イスラム法では少女は9歳から結婚できる」と見解を示したことで炎上。エジプトでは11歳の少年と12歳の少女が結婚式を挙げた写真がSNSで拡散され、批判が巻き起こっている。ケニアで20人に1人が15歳までに結婚するという慣習をやめさせるために、ユニセフ(国連児童基金)とオーストラリア政府は団結して運動を行うことで合意した。

こうしたニュースは枚挙にいとまがない。南米、アフリカ、アジアなど途上国での報道が多く、世界でいかに多く行われているのかが分かる。数字を見ると、世界で1日約4万人、年間1500万人ほどの少女が児童婚をしているという。

この問題は途上国だけでなく、先進国でも注目されていて、法整備などが行われている。その国とは、世界唯一の超大国、米国である。

全米規模で「児童婚」の問題が広がっている

米国と聞いて意外に思う人は多いだろう。だが最近、こんなニュースが米国で報じられた。

米フロリダ州議会上院の委員会は18年1月11日、児童婚を禁止する法案を全会一致で可決した。間もなく上院全体の投票を経て、法案は成立する運びとなる。

なぜウォルト・ディズニー・ワールドやユニバーサル・スタジオ、シーワールドなど子どもたちが目を輝かせるようなテーマパークが数多くあることで知られるフロリダ州で、児童婚を禁止しなければいけないのか。

フロリダ州では結婚年齢を16歳以上としているが、妊娠している場合は年齢制限がない。つまり、少女を妊娠させれば児童婚が法的に認められているのだ。10年から16年、フロリダ州で16歳から18歳までに結婚した子どもの数は3161人で、そのうち16歳以下の数は72人にも上る。結婚相手が倍以上の年齢だったケースも少なくなかったという。

17年には中米グアテマラ出身でフロリダ州に住む男性(31)が25歳のときに当時13歳の少女と結婚していたことで告発されたニュースがあったばかりだった。保護者からの指示で結婚したこの少女は、14歳で子どもを産んでいた。このニュースが最近大きく報じられて、フロリダで一気に法改正が進んでいるのだ。

ただ、この児童婚の問題はフロリダ州だけでなく、全米規模であるとして話題になっている。

日本は児童婚を許していることに

児童婚に反対活動をする米団体アンチェインド・アット・ラストは、児童婚が米国では驚くべき率で起きていると指摘する。「裁判所の許可」などの条件さえあれば、全米すべての50州で18歳未満の結婚が許される。同団体の調べによると「25の州では、最低結婚年齢を定めてもいない」という。

00年から10年の間、米国で確認された児童婚をした未成年者の数は、24万8000人に上る。ほとんどは少女が成人男性と結婚しており、14歳で結婚していたのは1000件近くいて、10歳で結婚していたケースも10件ほどあった。例えば米ニュージャージー州では、1995年から105人の男性が、13歳から15歳の少女と結婚しているらしい。アンチェインド・アット・ラストには、強制的に児童婚させられた人たちから助けを求める声が届いているという。

米国で児童婚が行われているのは宗教保守が多い地域や貧困地域などだと見る向きもあるが、実際は社会の幅広い層で見られると、英エコノミスト誌は指摘している。

そんな状況を変えるべく、法整備を進めている州もある。既出のフロリダ州だけでなく、マサチューセッツ州、ペンシルベニア州も法案を議論している。ただまだ反対している州もあり、ニュージャージー州やメリーランド州では提出された法案が棄却されている。またニューヨーク州は17年6月に結婚可能年齢を14歳から18歳に引き上げているが、現在も17歳以上で裁判所と保護者の許可さえあれば結婚は可能だ。

ここまで読んで、「おや」っと思った人もいるかもしれない。結婚可能の年齢がちょっと高くないかと。というのも、日本の結婚年齢は男性が18歳で、女性が16歳だからだ。世界的な流れで言えば、日本は児童婚を許していることになる。

日本は「児童婚対策の後進国」

他の先進国でも、結婚年齢が16歳という国はある。例えば、スペインは数年前に多くの欧州諸国に合わせて、結婚年齢を14歳から16歳に上げている。ドイツやイタリア、英国、ロシアなどでは16歳、フランスやスウェーデンなどでは18歳で結婚ができる。ちなみに一人っ子政策があったために中国では男性で結婚できる年齢は22歳、女性は20歳だ。

結婚年齢について、多くの国で昔からの慣例がそのままになっていて、欧州諸国でも未成年者の結婚は数が少ないという。日本もそこまで問題視されているわけではないだろう。

国際的に見て、児童婚の定義はどうなっているのか。ユニセフの定義を見ると、「18歳未満の結婚は基本的人権の侵害である」とする。その上でユニセフは、「(18歳未満の)児童婚は、早い時期の妊娠や社会的孤立、学業の中断、またキャリアや職業訓練を制限し、家庭内暴力のリスクが高まる環境に女性を置いてしまうことになり、こうした要素は女性の発達を阻害する」と主張している。確かに一理あると思える。

世界保健機関(WHO)はどうか。WHOによれば、「児童婚は18歳未満の結婚を指し、少年にも少女にも当てはまる。だが現実には少女に起きる場合が多い」という。そして、「児童婚は国によって大きく率が変わる世界的な課題だ。世界的にほとんどの児童婚はサハラ以南のアフリカか南アジアで起きている。南アジアでは18歳未満で結婚する少女は全体の半数近くであり、サハラ以南のアフリカでは3分の1以上である」と指摘している。

国連の基準に当てはめると、日本は「児童婚対策の後進国」のひとつ、ということになるだろう。ただ最近、そんな現状を察してか否かは分からないが、日本では民法改正案で女性の結婚年齢を18歳に引き上げる案が盛り込まれている。また欧州の結婚年齢16歳の国々も、今後、この問題に声をあげる組織や活動家などが増え、声が大きくなればすぐに法改正することになるだろう。

もちろん何でもかんでも“国際基準”なるものに当てはめて物を考えるべきではない。だが少なくとも、「ボーダレス」「グローバル化」の時代には、その部分を突っついてくる人たちは世界中に少なからずいる。おそらく日本女性の結婚年齢が現状のままなら、この問題も近い未来に人権意識に敏感な組織などから批判を浴びることになるだろう。

そのとき、日本はどうするのか。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1801/18/news014.html

日本の場合、児童婚どころか未婚者の多さの方が問題でしょ(;・∀・)

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