避難指示?平気やろw→死亡 危険が目前に迫っているのに逃げ遅れる「正常性バイアス」とは

避難指示?平気やろw→死亡 危険が目前に迫っているのに逃げ遅れる「正常性バイアス」とは

西日本豪雨では、気象庁が事前に記者会見するなどして警戒を繰り返し呼びかけていたが、数十年に1度の大雨が予想される「大雨特別警報」の発令後も、ただちに避難しなかった人が多かった。人はなぜ逃げ遅れるのか。専門家からは、人間の心理的特性である「正常性バイアス」が働いたことで行動が遅れた可能性を指摘する声が上がっている。

気象庁は5日午後の記者会見で「記録的な大雨になる恐れがある」と、土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒を呼びかけた。翌6日午後7時40分ごろには広島、岡山、鳥取の3県に大雨特別警報が発令され、6日深夜~7日未明には各地で冠水や土砂崩れが相次いだ。

だが、6日午後8時ごろ全域に避難指示が出された広島市安佐北区では、7日午前0時時点で避難所に身を寄せたのは市が把握している限りで874世帯1992人と、全体の5%強にとどまった。広島県呉市でも6日午後9時過ぎに市内全域で避難指示が出されたが、指定の避難所に来た住民は7日午前0時時点で1193人(世帯数不明)と、ごくわずかだった。

■犠牲者多数は屋内

浸水で多数の犠牲者が出た岡山県倉敷市真備町では死者の約8割にあたる約40人が屋内で発見されており、逃げ遅れて溺死した人も多かったとみられる。

「被害に巻き込まれることが予想される事態に直面しても、人は日常生活の延長上と認識してしまいがち。都合の悪い情報を見過ごすなど、『自分だけは大丈夫』と思い込んでしまう傾向がある」

災害時の心理に詳しい東京女子大の広瀬弘忠名誉教授(災害リスク学)は、避難遅れの一因に、そういった「正常性バイアス」という人間の心理的特性があった可能性を指摘する。

実際、真備町の避難所で避難生活を送る85歳の女性は、「避難勧告などが出ていたのはテレビを見て知っていたが、大丈夫だろうと思っていた」と振り返る。

■過去にも被害拡大

正常性バイアスが原因で被害が拡大したとみられる事例は、過去にも起きている。広瀬名誉教授によると、2003年2月に韓国・大邱(テグ)で192人が死亡した地下鉄放火事件では、車両内に煙が充満していたにもかかわらず、その場にとどまり、犠牲になった乗客が多かったとされる。

国や自治体による警戒情報を、効果的な避難行動に結びつけるためにはどうすればいいのか。防災システム研究所の山村武彦所長は「情報伝達の仕方で人の行動は変えられる」と主張する。山村所長は「(自治体が出す)避難勧告や避難指示などの行政用語では事態の切迫性が伝わらない。『避難命令』などの直接的な表現や、『すぐに逃げてください』といった子供や高齢者でも分かる表現に改めるべきだ」とした上で、「災害時には『自分は被害に遭わない』という根拠のない楽観は禁物。堤防を高くするなどハード面の対策だけでなく、危機に敏感な『心の堤防』をあげる努力が行政・住民側双方に欠かせない」と話した。

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当事者にしか分からない「正常性バイアス」の恐ろしさ(;´Д`)

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