観賞魚『グッピーのオス』は、捕食者の居る環境で育つと脳が大きく成長することが明らかに メスは変わらず

観賞魚『グッピーのオス』は、捕食者の居る環境で育つと脳が大きく成長することが明らかに メスは変わらず

グッピーのオスは捕食者に狙われることで脳を活発に使い大きくしていた。メスはオスに比べ体が大きいため捕食者に狙われるリスクは少なく同じパターンは示さなかった

ラテンアメリカ原産のカダヤシ目の魚『グッピー』。 ヒラヒラとした色鮮やかなヒレを持ち、比較的飼いやすいことなどから観賞魚として人気の魚だ。

ジャーナル紙Functional Ecologyに掲載された最新の研究によると、捕食者のいる環境で育ったグッピーの“オス”は捕食者の存在しない環境で育った個体に比べて脳が大きく成長することが明らかとなったという。一方、メスの場合はこのようなパターンを示さなかったとのこと。

イギリスのLiverpool John Moores大学と、カナダのMcGill大学の行動生態学者によって行われたこの研究。研究者らはトリニダード北部の二つの川から同種のグッピーを採集。一つの川は滝の上に位置しているためグッピーの捕食者がほとんど生息していない。一方で二つ目の川にはパイクシクリッドといったグッピーを食べる魚が生息している。

研究者らはその後2つの集団の脳の違いを分析したところ、捕食者の存在する川に生息するグッピーのオスは、捕食者の存在しないグッピーのオスに比べて平均で17%重い脳を持っていたことが明らかになったという。一方でメスの場合はこのようなパターンを示されなかったとのこと。

今回の研究について、論文の著者であるMcGill大学Laura Chouinard教授はこのように述べる。
「脳は非常に展性の高い期間です。人生の早い段階における経験が脳に影響を与えることがあります。私たちは今回の研究結果がグッピーの初期の生活経験によるものなのかどうかを今後見極めたいと思います。」

また、研究者らは野生の個体のほかに水槽におけるグッピーのオスで実験を行った。彼らは生まれてから45日ごとに5回捕食者に晒した個体と、週に5回捕食者に晒した個体の脳を調べた。

その結果、週5回捕食者に晒され続けた個体の脳は、21%も重くなっていたことが明らかになったという。

この研究結果について、Liverpool John Moores大学の自然科学・心理学部 Adam Reddon博士はこのようにコメントしている。
「大きな頭を持つグッピーはおそらく1度に二つのことをしなければならないからかもしれません。例えば多くのオスは鮮やかな体色でメスにアピールする必要があります。それと同時に彼らは捕食者らの格好の的にもなっているのです。それにより、捕食者の脅威に晒されるオスは多くのエネルギーを脳に費やしているのかもしれません。」

一方、メスがこのようなパターンを示さなかったことについては、
「メスのグッピーはオスの約2~10倍もの大きさであり寿命が長い傾向にあります。そのため、オスに比べて捕食されるリスクがとても小さいためそのようなパターンは示されなかったのでしょう。」

野性下において、色鮮やかなグッピーの体色はやはり捕食者に狙われやすくなるという圧倒的なデメリットがあった。しかし、彼らはそれをカバーするために脳を頻繁に使い、その重量を増やしていたようであった。

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>メスはオスに比べ体が大きいため捕食者に狙われるリスクは少なく同じパターンは示さなかった

グッピーの世界でもオスって哀しいのね…( ;∀;)

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