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【証券】ゴールドマン・サックス、600人いた株式トレーダーを2人に減らす 全従業員の3割をエンジニアに

   

【証券】ゴールドマン・サックス、600人いた株式トレーダーを2人に減らす 全従業員の3割をエンジニアに

ゴールドマン・サックス、自動化でトレーダー大幅減 3割がエンジニアに

世界最大級の投資銀行ゴールドマン・サックスは金融取引の自動化を進め、全社員の3分の1がエンジニアになった。2000年には600人いたニューヨーク本社の株式トレーダーは、今では2人しかいない。

ニューヨークにあるゴールドマン・サックス本社の米国株の取引部門には、最盛期の2000年に600人のトレーダーが在籍し、大口顧客の投資銀行の注文に応じ、株を売買していた。現在、この部門にはたった2人しか残っていない。

株式売買の自動化プログラムが、他のトレーダーの職を奪ったのだ。プログラムを支えるのは200人のコンピューター・エンジニアだ。ゴールドマン・サックスのマーティ・チャベス次席財務責任者(元最高情報責任者)は、経済活動へのコンピューティングの影響に関するシンポジウム(主催はハーバード大学応用計算科学研究所)で、株式売買の自動化をめぐる一部始終を説明した。

全世界の株式取引の頂点であるニューヨークでトレーダーがコンピューターに仕事を奪われたことは、ゴールドマン・サックスで起きた変化のごく初期の一例に過ぎない。ウォール街の他の証券会社も、取引のコンピューター化を手始めに、ここ5年で自動化を進めており、変化は以前なら人間の独擅場だった領域まで及びつつある。4月に最高財務責任者に就任するチャベス次席財務責任者は、為替等の取引業務、さらに投資銀行業務といった事業の一部も、株式の取引同様、自動化に向かっているという。

金融業界の動向を継続的に調査している英国企業コーリション(Coalition)によれば、現在、金融取引の45%近くが電子化されている。管理部門のスタッフだけではなく、ウォール街のコンピューターは、多くの高給取りの職まで置き換えているのだ。

コーリションによれば、ゴールドマン・サックス等の巨大グローバル投資銀行12行の営業や取引、アナリスト系従業員の平均報酬額は、給与とボーナス合わせて50万ドルだという。コーリションのムリット・シャハーニ調査部長は、ウォール街で支払われる報酬の75%は、給与の高い、いわゆる「フロントエンド」従業員の取り分だ。

バブソン大学のトム・ダヴェンポート教授は、高給取りの地位にとどまる人は、世界経済の拡大に応じて今後も報酬が増えるという。「利益を分配する下級職の人数が減るので、ゴールドマン・サックスの平均的な管理職の給与は、今後さらに増えるでしょう」

高度な取引用アルゴリズム(機械学習機能を備えたプログラムもある)が最初に引き継いだのは、売値を市場で簡単に決められるタイプの取引だった。ゴールドマン・サックスがかつて600人雇っていた株取引もそのひとつだ。

現在、為替や先物(ニューヨーク証券取引所のような場所で、証券の形で取引されない、価格の変動が比較的激しい金融取引)にまで、自動化の波が押し寄せている。シャハーニ調査部長によれば、こうしたタイプの取引では、人間のトレーダーが取りそうな行動を可能な限り正確に模倣するアルゴリズムの開発が進んでいる。

ゴールドマン・サックスでは、すでに為替取引の自動化を始めており、引き続き4人のトレーダーが1人のエンジニアに置き換えられる見込みだ、とチャベス次期CFOはハーバード大学のシンポジウムで述べた。すでにゴールドマン・サックスの全社員の3分の1にあたる9000人近くが、コンピューター・エンジニアなのだ。

チャベス次期CFOによると、次は投資銀行業務を自動化するという。伝統的に営業力や相互関係の構築といった人間的なスキルが重視されてきた仕事だ。こうした「神の手を持つ社員」をすべてコンピューターと入れ替えるわけにはいかない。だがゴールドマン・サックスではすでに株式公募の際に必要な146の手順を明確にしており、その多くは「自動化がぜひとも必要である」とチャベスはいう。

投資銀行業務に携わる従業員の数を減らすことは、ゴールドマン・サックスにとって大幅な経費削減に結びつく。コーリションによれば、ゴールドマン・サックスのような大手銀行で企業の合併や買収に関わる投資銀行員は、平均で年に70万ドルを稼いでいる。景気のいい年ならさらに高い収入を得ることもあるだろう。

チャベス次期CFO自身、ゴールドマン・サックス社内で勢力を拡大しているテクノロジー分野を代表する人間のひとりだ。リスクに関する専門知識があったからこそ、通常は経理担当者が就くことが多い最高財務責任者のポストを自分が引き受けることになったのだ、とチャベス次期CFOはゴールドマン・サックスの最近の収支報告会で述べた。

「私たちがしていることはすべて、数学とたくさんのソフトウェアに支えられているのです」とチャベス次期CFOは、1月にハーバード大学に集まった聴衆に向けて述べた。

ゴールドマン・サックスの新しい消費者金融プラットフォーム「マーカス(Marcus)」(クレジットカードの借入残高の統合が目的)は、すべてソフトウェアだけで稼働しており、人間は一切関わっていない、とチャベス次期CFOはいう。「マーカス」プロジェクトは、小さな社内スタートアップに近い形(最近ゴールドマン・サックスがモデル化しているやり方)で進められ、立ち上げまでたった12カ月しかかからなかった、という。ニューヨーク本社の、今では空き部屋になっている取引スペースなどを利用した「バブル」にいくつものプロジェクト・グループを設置するのだ。「600人もトレーダーがいたんですから、そのぶん場所が空いているんですよ」

https://www.technologyreview.jp/s/24542/as-goldman-embraces-automation-even-the-masters-of-the-universe-are-threatened/

AIが発達すれば金融機関の社員はほとんど不要になりますね(;・∀・)

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