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ここは愉快なインターネッツですね

「福岡さんさぁ、とんこつラーメンやモツじゃ欧米人を呼べないんだけど。」エクスペディアが福岡に苦言

   

「福岡さんさぁ、とんこつラーメンやモツじゃ欧米人を呼べないんだけど。」エクスペディアが福岡に苦言

「欧米人、ラーメンやモツNO」エクスペディア日本社長

オンライン宿泊予約の世界最大手、米エクスペディアグループが福岡市と連携協定を結んだ。日本法人のマイケル・ダイクス社長は日本経済新聞の取材に応じ、宿泊施設の予約販売について「世界で日本だけの慣習が多く、ガラパゴス化している」と指摘した。「ラーメンもモツ鍋もイカの生き作りも欧米人に響きにくい」とし、日本人目線でのインバウンド(訪日外国人)施策に苦言を呈した。

――訪日客誘致の課題は何でしょうか。

「内向きでガラパゴス化している市場環境が最大の課題だ。日本の宿泊予約は日本人の国内旅行者向けに最適化されていて、インバウンド拡大の壁になっている」

「例えば日本では、宿泊施設が将来の空き部屋を予約サイトに提供する『在庫出し』は半年後までが慣例だ。だが当社が事業展開している75カ国以上の地域で、これは日本だけ。グローバルでは1年以上が標準だ。国内客向けなら半年先で足りるかもしれないが、海外旅行なら1年先の予約をしたい人は少なくない」

「また我々は訪日客誘致に強みがあるが、当社のサイトで福岡の施設を調べても、7割の宿泊施設で先々まで土曜日に空きがない。国内客向けツアーがおさえてしまっているからだ。1週間以上滞在したい訪日客がいくら検索しても、土曜日の在庫がないためにヒットしない」

――どこに在庫を振り向けるかは宿泊施設の判断によります。

「その通りだ。訪日客より国内客が多い現状では、その判断は必ずしも間違いではない。ただ日本の人口は減る。訪日客で賄いたいなら、長期滞在してガラガラな平日も一緒に埋めてくれる訪日客への解放を進める必要がある」

「必要以上に安売りする傾向もある。宿泊日が近づくほど値段を下げるし、宿泊料が1万円を超えると高いと思いがち。だがこれも国内客に目を奪われた慣習だ。外部からの需要は十分あり、高級ホテル不足が指摘されるくらいだ。単価を高くして収益を上げ、ソフトとハードに再投資しなければ持続性がない」

――福岡市と観光振興の連携協定を結びました。

「自治体との連携は京都市、兵庫県に次ぐ。自治体の信用力で、我々のサイトの掲載施設が増えることを期待する。当社が持つデータを自治体や施設に提供することで、宿泊単価のアップや欧米客の増加などにつなげたい」

 「日本人の目線でモノを考えてはダメだ。福岡の魅力は食と言われる。だが正直言って欧米人には脂っこいラーメンも内臓系の肉も、メンタイコなど、なじみのない魚介もウケない。イカの生き作りに至っては、残酷な印象すら抱く。こうしたメニューは食文化の近いアジア向きで、欧米人には水炊きや和牛の方が賢明だろう。海外の目線について、我々はアドバイスができる」

――内向きの慣習を改めるのに必要なことは。

「危機感ではないか。地震などの災害があると訪日客への影響が指摘されるが、我々のデータでは被災地への戻りは日本人の方が鈍い。熊本地震ではいくつもの日本人頼みの宿泊施設が経営危機になり、訪日客にシフトして再生した。資本主義では常に新たな収益源を探す必要があるはずだが、その意識が薄いように感じる」

「本気になれば、観光振興のやり方も変わってくる。最近やっと、いろんな自治体から訪日旅行のデータを求められるようになった。だが申し訳ないが『そのデータもなく、どうやって戦略を立てていたのか』と問いたくなる」

「例えば今、飛騨高山地方にはイスラエル人をはじめユダヤ系の観光客が押し寄せている。2次大戦中、ユダヤ系難民に発給した『命のビザ』で有名な杉原千畝氏の記念館が近くにあり、高山市が戦略的に誘致したからだ。ユダヤ系富裕層は世界中にいるうえ、横のつながりが強いことも承知していた。ただこうした緻密な戦略を描く自治体はごく一部で、一緒に意識を変えていきたい」

――エクスペディアのデータで、具体的に何が分かりますか。

「同じ欧米人でもドイツ語圏は1カ月など長い休みを取る人が多く、タイが人気といったことはいくらでも分かる。だが強調したいのは、我々がデータで導き出すのは結果であって、理由ではない。旅行会社が企画した旅を消費者が楽しむ時代は過ぎた。今は消費者が先に行動して自ら情報発信し、共感した人が市場を作る。重要なのは多元的に起きる複雑な変化をいち早く把握し、いかに素早く対応するかだ」

「そうした分析には機械が向いており、人工知能(AI)などの進化でさらに精度が上がるだろう。パソコン(PC)で検索する場合、人は100件の選択肢から選ぶが、スマホだと15件になる。AIスピーカーならオススメは1件だ。旅行事業者は起きつつある、こうした変化を見据える必要がある」

――日本市場の成長をどうみますか。

「インバウンド世界一のフランスは年8000万人。日本政府が目標としている4000万人を達成しても倍の開きがある。だが世界の旅行市場の拡大は世界の国内総生産(GDP)成長率を上回っている。経済成長するアジア諸国からの距離も考えれば、日本の観光は東京五輪後も長期的に楽観できる」

「だがそのためには、国内客に向けてきた目を外に向ける必要がある。所得水準も文化も多様な人を呼ばなくてはならない。日本旅行に手が届くようになった新興国からの客が泊まりやすい割安な宿泊施設も、1泊5万円の部屋も両方必要だ。今は過渡期。過去、驚くべき速度で世界の技術や文化を取り入れてきた日本の対応力が問われる」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32591700U8A700C1LX0000/

 

たしかに欧米人には水炊きや和牛の方がいいね(;・∀・)

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