「紙媒体に限る」 読書感想文で電子書籍はNG 専門家「時代に逆行している」

読書感想文で電子書籍ダメ!? 専門家「時代に逆行」

多くの学校で夏休みもいよいよ最終盤。宿題や課題の「読書感想文」を仕上げた子どもが多いかもしれないが、タブレット端末やスマートフォンなどで電子書籍を読んで書いた場合は注意が必要だ。全国最大規模のコンクールは「紙媒体に限る」と電子書籍の感想文を受け付けない。専門家からは「時代に逆行している」との声も出ている。

「コンクールで読書感想文を評価してもらうことで、もっと本を読んでみたいと思う子どもも多い。その学びは電子書籍でも得られるはずだが……」。2018年度の「青少年読書感想文全国コンクール」で受賞者を出した東北地方の中学校の国語教員が首をかしげる。

「子どもや若者が本に親しむ機会をつくる」という目的を掲げ、今年で65回目の同コンクール。公益社団法人全国学校図書館協議会(東京・文京)などが主催し、小学生から高校生まで応募数は年400万件を超える全国最大規模のコンクールだ。ただし読む本は紙媒体の書籍だけで、応募票に本の発行所や発行年、サイズまで記入しなければならない。

電子書籍を拒むのは「ウェブ上で随時内容が更新される可能性があり、応募者が読んだ内容や引用部分を特定するのが難しい」(事務局)からという。「閲覧に機器が必要」と電子書籍を読むのに手間などがかかることも理由に挙げる。

児童生徒は同コンクールに直接応募できず、学校を通じて提出する。「電子書籍NG」のルールは通常、子どもが学校に感想文を提出する段階から適用される。白百合女子大の河野順子教授(国語教育)は「子どもたちには紙の本に書き込みながら考え込む経験をしてほしい」と一定の理解を示す。

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一方で、電子書籍の感想文を受け付けるコンクールもある。東京都八王子市教育委員会などが主催するコンクールなどだ。市教委の吉武成浩主査は「電子書籍でも子どもが抱いた感動は変わらない」と話す。

夏に「読書感想文書き方講座」を開講する学研エデュケーショナル(東京・品川)も、電子書籍の感想文を指導の対象に含める。画面上に目印を付ける「付箋」機能で引用部分にブックマークをつければ、紙の書籍と同様に扱えるという。

同社の担当者は「紙でも電子書籍でも子どもが選んだ本を尊重している。大切なのは子どもの読書の世界が広がること」と話す。

情報通信技術(ICT)を活用した教育に詳しい放送大の中川一史教授は「学校現場のICT環境の整備は急速に進んでおり、電子書籍も無視できなくなるのは必至」と指摘する。

和歌山大の豊田充崇教授(情報教育)は「紙か電子書籍かは読み手の好みの問題にすぎず、それで応募資格を左右すべきでない。国が教育現場の情報化を推進している中で時代に逆行している」と話している。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49255160R30C19A8CC0000/

sakamobi
sakamobi

コンクールの協賛に書店チェーン店なんかも含まれてるんかな?🤔🤔🤔

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