【画像】デンマークの王子様、国から生活費が出なくなりモデルで生計を立てる 身長184cm 19歳

■高卒後、モデルデビュー
昨年11月末、東京で開かれたクリスチャン・ディオールのファッションショー。一人の「王子」がランウェイを歩いた。北欧デンマークのニコライ王子(19)だ。

女王マルグレーテ2世(78)の次男ヨアキム王子(49)の長男。香港出身のアレクサンドラ元妃とヨアキムの間の最初の子どもだ。「イケメン王子」として知られるニコライは高校を卒業した昨年、モデルとしてデビューしたのだ。

「これからは自分で生計を立てていかないといけないからですよ」。コペンハーゲン大学准教授のイェス・ファブリーシユス・ムラ(52)は話す。地元メディアによると、王立陸軍士官学校にも入校したが、途中で断念した。モデルは今後も続けるようだ。ニコライは王位継承順位が7番目と低く、18歳の成人後は公費を割り当てられないので、自ら生活の糧をかせぐ必要がある。

デンマークの毎月の王室費は約690万クローネ(約1億1700万円)。とりたてて多いわけではない。2017年の会計報告によると280万クローネ(約4700万円)の赤字だ。こうした場合、積立金などで穴埋めする。この年はイベントが多く、皇太子夫妻の来日もあり、それらが影響した可能性もある。「イベントが続けば、その前後は節約する」とムラは説明する。

■女王と皇太子夫妻以外は護衛なし
皇太子一家には月約2900万円が支給されるが、次男ヨアキム夫妻に入るのは月約500万円。王室は16年に、8人いる女王の孫のうち直系のクリスチャン王子(13)以外には成人後にお金を支給しない決定をしたため、ニコライには回らない。

今、心のバリアフリーを取り除き、パラスポーツへの注目を定着させられるか、そして次の世代につないでいけるかが問われている

女王や皇太子、次男家族らが住む宮殿は、人や車が往来する街中にひっそりと立つ。衛兵交代式も小規模だ。

今回の取材で、私は宮殿の裏手にも入れてもらった。すると、ヨアキムの現在の妻マリー妃(42)が外出するところだった。ジーンズにジャンパー、サングラスのカジュアルな格好で、白い小型犬を車に乗せて、護衛も連れずにハンドルを握って王宮から出て行った。

王室史料コレクションの学芸員ビアギト・イェンヴォル(57)は「子どもたちを学校に迎えに行ったんでしょう。王室の人はよく自分で車を運転する」。子どもが小さかった頃は自転車で送り迎えをしていたが、「観光客は誰も気づかなかった」。女王と皇太子夫妻以外は護衛が付かないのが普通だという。

デンマークのマルグレーテ女王、夫の故ヘンリック殿下(2018年死去)とともに=2011年、ロイター
■ブランドとしての王室
マルグレーテには、アーティストとしての顔もある。幼少期からメルヘンの世界やバレエ、演劇などの芸術に興味を持ち、20代から絵を発表し始めた。「おとぎ話の女王」として知られる。「指輪物語」のデンマーク語版の挿絵のほか、舞台衣装のデザインなども手がけ、デザインをした切手などの売り上げは慈善事業に回されている。5月まで王宮美術館で開かれている特別展では、女王のデザインした衣装やデッサンがずらりと展示されている。

女王の芸術活動は、あくまで公務の合間の「趣味」。だが社会学者のエミリア・ヴァン・ハウエン(52)は「童話作家アンデルセンを生んだ『おとぎ話の国』デンマークにとって、王室は海外からの観光客を引きつけるブランドで、女王はこの国の生活様式を伝える『大使』」と話す。世論調査会社の13年の発表では、君主制廃止賛成は13%で、8割以上が君主制を認めていた。

女王の人気は高い。11月下旬の月曜日の朝、コペンハーゲンのアマリエンボー宮殿にほど近いクリスチャンスボー城には、女王に「謁見」するために正装した人が次々に訪れていた。謁見は毎月2回ある。職場から推薦されて来た裁判所勤務のティレーサ・ロン・トゥヤン(38)は「女王とお話ししました。特別で記憶に残るもの。本当に光栄です」。

かつてデンマークはナチス・ドイツに占領された。その苦難の時期に産声を上げたマルグレーテは、国民の「希望の光」だった。1953年、彼女を将来、女王にするため憲法と王位継承法が変更され、女性の継承権が認められた。

カリスマ女王の下、デンマーク王室は文化やファッションなど親しみやすさを前面に打ち出し、国民に浸透をはかる。こんなジョークがあるそうだ。「共和国になったら、私たちはすぐに女王を大統領に選ぶだろう」

https://globe.asahi.com/article/12050383

 

イケメン過ぎで草

コメント