仮想通貨マイニングで神奈川県警に家宅捜索を受けた人の話が怖すぎる

刑事事件となるまでに起こったこと
上記のCoinhive導入が9月下旬で、削除が11月上旬。
警察からの連絡はそれから約三ヶ月後、2月上旬でした。

警察から入電
2月上旬、10時頃に警察を名乗る入電。

警察「とある事件の捜査に協力してもらいたいんですが」
僕「なんの事件ですか?」
警察「それは明かせません」
僕「え……、仕事あるけど一時間くらいなら……」
警察「一時間じゃ足りないですね。もう家の目の前にいるんで出てきてもらえますか?」
僕「いま仕事で渋谷なんですけど……」
警察「じゃあ今から向かいますね。11時頃に着きます」
僕「えっ」

警察からの電話が「070」から来るなんて夢にも思っていなかったので「これ詐欺では?」と警察署に電話するもどうやら本物の様子(名乗っていた名前が平凡すぎて不安しかなかった)。
この時点では「友人とかが何かに巻き込まれたりしたんやろか……」とか思ってました。

ちなみにもし協力を断っていたら「逃亡の恐れあり」とみなされて逮捕だったそうです。怖い。

家宅捜索
それから何の説明もないままワゴン車で自宅に輸送され、令状を見せられて家宅捜索開始。
罪状を告げられてもまったくピンときておらず、ただただ指示されるまま端っこでボーッと突っ立って、訳もわからないままパソコンが操作されるのを見守っていました。
聞かれるがままに運営しているサイトの情報等をポツポツと答えていると、ここぞという単語単語で東京フレンドパークの関口宏ばりに復唱され、数時間の問答でどうやら「Coinhive」が原因らしいことを察しました。

そこからはひたすらサーバー情報や各アカウント情報等を確認したりして、21時頃になって「後日連絡」という形でようやく解放されました。

怒涛の10時間拘束……!

私ごとですがこの日は翌週に結婚式を控えたタイミングで、アホみたいに泣きながら妻に謝罪しました。齢30のおっさんが。

なお、デスクトップPC1台、ノートPC1台、スマートフォン1台が押収されたました。

警察署で取り調べ
3月上旬、早朝から神奈川県まで出向いて警察署での取り調べを受けました。
内容のほとんどは家宅捜索の復習です。

詳細としては、

警察「全ページでCoinhiveを動作させるためにhead内でスクリプトを読み込んだね?」
僕「いえ、head内で読み込んでいるのは読み込みのタイミングの話なので全ページうんぬんとの因果関係はありません」
警察「は? 全ページで読み込んでるでしょ?」
僕「そこじゃなくて因果関係にない、って話です」
警察「適当なこというと不利になるよ?(威圧)」
僕「適当に言いたくないから言ってるんでしょう!?」
(以下一時間繰り返す。)

みたいな問答が多々ありました。サイバー課とは……。

午後は指紋をとったり身体測定を挟みつつ、相変わらず調書作成が進み、まもなく終了かと思えば突然私服の男が取調室に乱入してきて、

男「モロさんよォ? 反省してんのか?(入室)」
僕「!?」
男「お前がやってることは法律に引っかかってんだよ! わかんだろ?」
僕「え、それは」
男「反論してんじゃねぇよ! 引っかかってんだよ、法律に」
僕「……」
男「だから警察がガサやってんだよ! お前がどう思おうが関係ねえんだよ。わかるか?」
僕「はい……」
男「結婚して奥さんもいるんだろ? またやんの!?」
僕「やらないつもりです……」
警察「やんねぇだろ。だったらちゃんと反省しろよ(退室)」

みたいな一幕もあり、衝撃的極まりなかったです。
他の刑事さんはコンプライアンス的な問題なのか黙秘権の説明とかいろいろ慎重な感じだったのに、このご時世にこういうのまだあるんだなぁ……これはやってなくても自白するわ……。

あとコンプライアンス的にいろいろいうものの「いうて意にそぐわない態度なら平日でもいつでも何度でも呼び出して社会的に潰すけど?」的な圧は要所要所で感じられました。

今にして思えば、

前例がない事件のため調書の上で可能な限り「金にがめつい悪人」のように演出する必要があった
調書のためにどんな形でも「反省してます」の一言が必要で、苦肉の策として私服の男が導入された
という背景が想像できます。
私としては「Coinhiveの利用は間違いのない事実だがウイルスとは思わない」というスタンスで、不用意な発言はCoinhiveを制作したクリエイターにも失礼だと感じていたため慎重に対応したつもりでしたが、調書の上では上記のやりとりで十分だったようです。

そして取り調べ終了後、デスクトップPC以外の押収品が返還され、17時頃に解放されました。
(デスクトップPCはOS含む全データ削除の上後日返還。)

https://doocts.com/3403

仮想通貨マイニング(Coinhive)で家宅捜索を受けた話
表題の通り、お恥ずかしい限りではありますが、人生ではじめて警察(神奈川県警!)のお世話になる運びとなりました。罪状としては「不正指令電磁的記録 取得・保管罪」、通称ウイルス罪とのことで、まさに青天の霹靂の思いです。ドークツは「Webを楽しもう」をモットーに東京都吉祥寺で活動するWeb制作チームです。
sakamobi
sakamobi

Coinhiveの仕組み調べたけどこれは自業自得だと思うわ…😨😨😨

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