「頭の良い人間が必ず好かれるわけじゃない」本当の理由

組織で勝利するのは、「人を動かせる」人間だ

私はコンサルティング会社に在籍した12年以上にわたる期間、大企業・中小企業をあわせて1000社以上を訪問し、そこで働く8000人以上の人々を見てきた。
マスメディアや本、ネットには「偉大な成功者たち」のエピソードが数多く並んでいるが、長く働くうち、「偉大な成功者たち」に関するエピソードよりも、身のまわりにいる、普通の人々に学ぶことのほうがはるかに多いことがわかった。だから、私の紹介する話は普通の方々が悩んで出した結論や、必ずしも成功とは言えない体験談、現場での素直な感想などである。
一度に大きな変化を起こすことは誰にもできない。何かを成し遂げようとするならば、それなりの準備や時間をかけて物事に取り組む必要がある。この連載の目的は、そのような方々の一助となることである。

「頭の良い凡人」の特徴は、これ!

世の中には、「頭のよい凡人」が数多くいる。私の経験では、大企業、役所や研究所、会計士などの士業の方々にも多数存在していたように思う。
「頭の良い凡人」とは、次のような人々だ。

・学歴は概ね良い。有名校を出ている人も多数
・話をすると鋭さや、頭の良さを感じる
・会社ではそれなりに出世するが、部門長やトップにはなれない
・世に聞こえるような突出した成果をあげているわけではない

頭の良さと、成功は別物だ、という人がいるが、まさにその通りだと思う。

彼らは、頭の良さは、人の能力のひとつにすぎないので、それだけでは成功できない。

さて、こういった人々のなかには、「凡人でいい。平穏な毎日を望む」という方も多い。私もそれでいいと思う。その方なりの良い人生をすごせるだろう。

しかし、不幸なのはそういった人々が成功を望んでいるのに、成功が得られない、という状況だ。

そのようなときには、周囲との摩擦が起きやすい。

「周りが無能で、オレの言っていることがわからない」

「こんなこともわからないなんて、ほんとうにダメな奴らだな」

「こんな場所、出て行ってやる」

などと言い、転職を繰り返す。

だが、その人の言っていることは、概ね事実である。能力が高いので、大体において状況は正確に把握している。課題を把握する能力が高いのだ。それだけに、さらに周囲との摩擦は大きくなる。

私は一緒に仕事をすることを通じて、そのような人々の話を数多く見聞きした。

私が出会ったある保険会社の方もそうだった。非常に能力が高く、ほとんどの課題に対して正解を導いていた。その能力の高さに、驚嘆することもしばしばだった。

しかし、残念ながらその人はなかなか出世できなかった。

ではなぜ、そういった人が成果を挙げられないのだろうか。成功できないのだろうか。

周りに助けを求めることができない

私が多くの会社で観察した結果、原因は次の5つだった。

1つ目は、「勇気」が凡庸なこと。

大きなものを得ようと思えば、どこかでチャレンジする必要があるが、リスクの高い試みに対するチャレンジは、万人に対して敷居の高いものであり、頭が良いからと言ってとくにチャレンジ精神に富んでいるわけではない。チャレンジ精神がなければ、平凡な成果にとどまるだろう。

2つ目は、「助けを求める」ことが下手なこと。

仕事は大きくなればなるほど、1人で完結させることは難しい。もちろん例外はいるが、頭の良い人は、たいていの問題を1人でこなせるため、助けを求めることが下手である。

また、うまく助けを求める人は、上にかわいがられることも多い。人は頼られることが好きなので、時には人に頼ることが人間関係を円滑にする。

3つ目は、周りに恐れられてしまうこと。

あまり優秀ではない人をどう扱うか、その態度は皆が見ている。そして、その人がどれだけ人望を得られるか、ということを決める。

あるメディアに有能な方がいたが、その人には人望がなかった。なぜならば、会議でイマイチな発言をした人に対するツッコミが、的を射すぎていたからだ。

「イマイチな発言を繰り返す奴もどうかと思うが、アイツのツッコミはキツイ」という噂が立ってしまっていた。

要は、その人の発言が周りに恐怖感を与えてしまっていたのである。

期待されて、人は初めて動く

4つ目は、人にあまり期待しないこと。

こういう話をすると、「頭が良くても、人あたりがイマイチなんでしょ」と言われるが、そんなことはない。頭が良い人は相手の考えていることがだいたいわかるので、人あたりが悪い人は少ない。

マンガやドラマのステレオタイプでは、「頭が良い人はガリ勉で暗く、人あたりが悪い」と描かれるが、実際にはそんなことはなく、人あたりの良い人も珍しくない。

しかし、本質的には、人を動かすのは、「人あたり」ではない。「その人に対する期待」である。頭の良い人は、自分の能力が高いがゆえに、「他の人に対する期待」を持ちにくい。

「この人は、この仕事を自分以上にできる」と思うことが、下手だということだ。

5つ目は、頭の良さを重要視しすぎること。

人にはさまざまな強みがあるが、「頭の良い人」は、「頭の良さ」という尺度を過大評価する傾向にある。

本質的には、「頭の良さ」は、成功するための必須の条件ではない。成功の度合いは頭の良さに依存するかもしれないが、成功する、しないを分かつのは頭の良さではなく、行動力である。

「頭のいい人」が成功できない5つの根本原因 | リーダーシップ・教養・資格・スキル
世の中には、「頭のよい凡人」が数多くいる。私の経験では、大企業、役所や研究所、会計士などの士業の方々にも多数存在していたように思う。「頭の良い凡人」とは、次のような人々だ。頭の良さと、成功は別物だ、…

 

なるほど確かにそういう人多いよね(;・∀・)

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